2016/01/28

他社の登録商標でのリスティング広告の表示は違法か?

こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。

 

 

他社の登録商標でキーワード入札

 

例えば、ABCという有名な教材があるとします。もちろん、この「ABC」は商標登録しています。

このとき、ある人がABCを買いたいと思って、GoogleやYahoo!で「ABC」と検索したとします。すると、当然、ABCのリスティング広告が表示されます。しかし、このとき、ABCだけでなく、同業他社の商品のリスティング広告も多数表示される場合があります。

 

これは、ABCの名声にフリーライドする意図で、同業他社が、「ABC」というキーワードにて、リスティング広告を表示させるように設定しているためです。

 

リスティング広告についてある程度ご存知の方は、WEBプロモーション業界では、この手法は極めて普通に行われていることをご存知だと思います。

 

 

 

キーワード入札だけでは商標権侵害とならない?

 

 

現状、他社の登録商標でキーワード入札するだけで「商標権侵害」に該当すると判断した判例はありません。また、Yahoo!やGoogleの見解も、同様です。

 
実質的な損害は?

 

同業他社が、自社の登録商標でリスティング広告を表示させ続けた場合、様々な形で自社に損害が出ます。

 

(1)ブランドの希釈化

(2)ブランドの普通名称化

(3)ブランドの汚染化

 

 

(1)について

 

ABCという有名商標でインターネット検索したとき、ABC以外の広告が多数表示された場合、ABCのブランド力が薄くなります。つまり、「ABCといえば、あの会社のあの商品だよね!」という世間からの認識が薄らぎます。これをブランドの希釈化と言います。

 

(2)について

 

希釈化が末期的になると、(2)に進み、普通名称化という現象が起きます。最悪の場合、ABCの商標権が全く無力になる場合があります。

 

(3)について

同業他社の広告が表示されるだけでなく、その同業他社の商品が劣悪な物だったりすると、自社商品のイメージが悪化します。これをブランドの汚染化といいます。

 

 

 

防止方法は?

 

リスティング広告に詳しい方は、このような同業他社のリスティング広告の表示を消すことが難しいことを知っており、あきらめている方が多いと思います。

 

しかし、実際は、対策方法は存在します。確実に消すことは難しいですが、被害を小さくすることはできます。商標権侵害でなくとも、交渉の材料は色々あるものです。

 

私の事務所は、この「リスティング商標管理サービス」を外注でやっている、おそらく唯一の弁理士だと思います。

 

 

※「リスティング商標管理サービス」にご関心のある方は、下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

 

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2016/01/27

リスティング広告による商標の普通名称化

こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。

 

過去3回にわたって、商標の「普通名称化」の話を書いてきました。

 

<1. 有名商標の普通名称化>

 

<2. 有名でない商標の普通名称化>

 

<3. 普通名称化防止の方法>

 

 

今回は、最後に、インターネット社会独特の「リスティング広告による普通名称化」についてご説明します。

 

 

 

他社の登録商標でリスティング広告を入札すると・・・

 

Webプロモーションの業界では、他社の登録商標をキーワード入札してリスティング広告を表示させるフリーライド行為が普通に行われています。

 

この行為は、相手方の会社に色々な損害を与えるのですが、その一つが、「ブランド力の希釈化」です。「希釈化」英語で、ダイリューションといいます。つまり、「この商品名を見たら、あの会社の商品だと分かる」という機能が、薄まるということです。

 

この「希釈化」が極端に進むと、「普通名称化」につながります。

 

 

 

リスティング広告による普通名称化の防止方法

 

少し詳しい方ですと、こういった、他社のリスティング広告でのフリーライド行為を止める方法はないものとあきらめているかもしれません。

 

しかし、実際は、方法は存在します。確実な方法ではなく、全てを消せるわけではありませんが、被害をかなり押さえることはできます。商標権侵害でなくとも、交渉材料は色々あるものです。

 

私は、この「リスティング商標管理サービス」を外注でやっている日本でおそらく唯一の弁理士だと思います。

 

 

※ リスティング商標管理サービスにご関心のある方は、下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

 
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2016/01/26

商標の普通名称化を防止する方法

こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。

 

前回、前々回の記事では、商標の普通名称化の問題についてご説明しました。

 

<前々回:有名商標の普通名称化について>

 

<前回:有名でない商標の普通名称化について>

 

 

今回は、普通名称化を防止するシンプルな方法についてお伝えします。

 

 

1.まずは商標登録すること

 

まずは、当然のことながら、早めに商標登録することが重要です。しかし、この一番大事な早めの商標登録が、遅くなってしまうことがけっこうあります。

 

その理由の一つとして、普通名称化しやすい名前(普通名称っぽい名前)について、「商標登録にならないんじゃないか」という思い込みがあるためです。もちろん、商標登録にならない場合もあるのですが、本気でその言葉を使ってビジネスをする場合、一か八かでも、商標登録出願手続きをして、特許庁審査官の判定を受けてみることをお勧めします。

 

なお、登録にならなかった場合、登録料(印紙代)や弁理士の成功報酬は発生しませんので。費用は5万円くらいとなります。

 

 

 

2.自社の登録商標を勝手に使っている人をやめさせること

 

商標登録したら、勝手に使っている人には警告文を送り、「使用中止」してもらいましょう。日本人は争いを好まないので、警告文を送ることを躊躇する方もいます。

しかし、逆に言うと、相手も日本人で争いを好まない人が多いですので、案外、「商標登録されていると走りませんでした。すみませんでした。」ということで、穏便に解決することが多いです。

 

 

 

3.®をつける

商標登録したのちは、®をつけるなど、「これは私が商標登録している登録商標です」とアピールすることが大事です。これは、普通名称化の防止だけでなく、いらぬ争いの防止にもなります。

 

 

 

※商標登録について疑問や不安のある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
質問事項を記載するのが難しい方は、「商標登録の事で相談したい」という程度の簡単な書き方でも結構です。こちらから、ご連絡を差し上げます。

 
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2016/01/26

商標の普通名称化は有名商標の問題だけではなくなりました

こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。

 

以前の記事で、超有名商標が普通名称化する現象について書きました。
<前回:商標の普通名称化とは?>

 

しかし、近年では、インターネット社会の影響で、普通名称化は、超有名商標だけの問題ではなくなりました。

 

 

 

インターネット社会が普通名称化を加速

 

私のお客様で、「◯◯コンディショニング協会」という団体があり、この団体は、「◯◯コンディショニング」というオリジナルの健康法を広めている団体です。

こう言った新しい健康法などの名前は、インターネット社会ではあっという間に広まり、あっという間に普通名称化します。

 

事実、インターネット上などでこの名前を使う人が後を絶たず、何度も警告文を送って「使用中止のお願い」をしています。

 

 

 

もともと普通名称に近い名前は要注意

 

「◯◯コンディショニング」というのは、どうしても「◯◯のコンディションを整える」という程度の意味になるので、若干普通名称っぽい名前といえます。

 

他にも、例えば、◯◯クリア、◯◯バスター、◯◯キラーなどは、「◯◯をなくする」という意味が読み取りやすい、若干普通名称っぽい名前といえます。

 

こういった、もともと普通名称っぽい名前は要注意です。

 

勝手に使っている人がいたら、しっかり警告文を送り、「使用停止のお願い」をしましょう。

 

また、普段から、使用に際して®をつけるなど、「これは商標登録されているうちの商標です」ということをアピールしましょう。

 

 

 

※商標登録について疑問や不安のある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
質問事項を記載するのが難しい方は、「商標登録の事で相談したい」という程度の簡単な書き方でも結構です。こちらから、ご連絡を差し上げます。 

 

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2016/01/26

商標の普通名称化とは?

こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。

 

商標の普通名称化とは、最初は特定の事業者が独自に使用していたオリジナルの商品名やサービス名が、広く知れ渡って不特定多数の人に使用されるようになることで、もはや、特定の事業者のものとは認識されなくなることを言います。

 

また、裁判所や特許庁において正式に「普通名称化した」と判定された場合、その名前について商標権を持っていたとしても、その商標権は無力となります。他人がその名前を勝手に使っても、やめさせることができなくなるのです。

 

 

普通名称化した商品名の例

 

例えば、エスカレーター、ホッチキス、キャタピラー、ホームシアター、ポケベル、サニーレタス、巨峰、など。

 

これらは、最初は、特定の事業者の商品名でした。

 

最近のちょっとショッキングな話としては、オーストリアにおいて、ソニーのWalkmanが、普通名称化したものと認定されたようです。

 

 

 

普通名称化の弊害

 

普通名称化するということは、その商品名やサービス名が、相当有名になっているということです。これは、一瞬良いことのように思えるかもしれませんが、そうではありません。

 

その商品名が有名になったことで現時点ではビジネスがうまくいっているわけですが、普通名称化してしまうと、もはやその商品名はブランド力を失います。

 

「有名だから売れる」という状態では無くなってしまうのです。

 

 

 

また、インターネット社会においては、普通名称化の問題は、超有名商標に限ったことではなくなりました。

 

次回は、有名でない商標の普通名称化について解説します。

 

<次回:有名でない商標の普通名称化>

 

 

※商標登録について疑問や不安のある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
質問事項を記載するのが難しい方は、「商標登録の事で相談したい」という程度の簡単な書き方でも結構です。こちらから、ご連絡を差し上げます。

 
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