商標権侵害で警告書を送られてきた方は、この先自分にどんな罰則が待ち構えているのか不安で仕方が無いかもしれません。
ビジネスの大きさによって責任の重さが変わってきますが、「使用の停止」を求める相手方の要求に対して誠実に対応すれば、それほど大きなペナルティを受けるケースは少ないですので、まずは安心してください。
(1)刑事罰について
一番心配だと思われる刑事罰について(罰金や禁固刑)。商標権侵害には刑事罰もありますが、警告文が送られてきたのに無視して商標を使い続ける等、よほど不誠実な対応をする悪質な対応をしない限り、まず、刑事告訴という話がでることはないのでご安心ください。
(2)損害賠償請求について
次に心配なのは、損害賠償請求だと思います(これは罰則ではありませんが)。商標法の損害賠償請求には、最低限「ライセンス料相当額」の損害賠償請求が認められるという規定があります。しかしながら、ビジネスの規模が小さい場合、そのライセンス料もそれほど大きい金額にはなりません。なので、ビジネスの規模が小さい場合、日本の社会ではわざわざ争いを起こしてまで損害賠償請求するケースは少ないです。
一方、ある程度ビジネスの規模が大きいときは損害賠償請求の話が起こりえますが、それでも、誠実に対応し、すぐに使用を停止すれば、なかなか損害賠償請求されるケースは少ないと思われます。
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