商標登録に限らずあらゆる行政手続は、代理人に頼まなくても自分ですることができます。
それでは、弁理士に商標登録を依頼するメリットは何でしょうか？
（１）手間を省く
まず、当たり前のことですが、弁理士に依頼することで相当な手間を省くことができます。当たり前過ぎてわざわざ言わなくても良さそうなことですが、実のところ、皆さんが自分で商標登録をするとなると、結構な手間がかかります。
調査、書類作成、特許印紙の購入。また、何か書類に不備があれば、補正指令が出ますので、補正指令への書面での対応。慣れている弁理士がやるからそれほど時間がかかりませんが、慣れていない方がやる場合、手間だけでもそうとうなものです。
極めて個人的な意見ですが、中小企業の社長が自分でこの仕事をしたら、すんなりいっても５万円分くらいの時間を取られるかと思います。
「商標登録の手続って大変ですか？」というご質問を受けることがありますが、弁理士に依頼すれば全て弁理士がやりますので、全く大変なことはありません。
（２）正しい権利範囲を押さえる
商標登録は、その商標を何の業種（商品やサービス）に使うか、業種を登録しなければなりません。その書き方が、ものすごく難しいです。
例えば、以前、「錆び止め塗料」のメーカーのお客さんがいらっしゃいました。この方は、ご自身で商標登録されて「塗料」についてだけ権利を押さえていたのですが、実は、このような商品の場合「防錆剤」も押さえる必要があります。
（３）失敗したら大変です
また、商標登録は、申請すれば必ずしも登録になるという制度ではありません。「登録が拒絶される要件」というものがかなり細かく指定されています。
そして、ご存知の無い方も多いかと思いますが、商標登録は、出願から審査結果が出るまで６ヶ月くらいかかります。そうしますと、６ヶ月後に、「やっぱり登録になりませんでした」となり、もう一度出願しなおして、さらに６ヶ月かかるというのは時間的にも非常に大変です。
（４）登録にならない可能性を限りなく減らす
弁理士はきっちり調査をして出願しますので、拒絶になる可能性はとても低いです。うちの事務所で言うと、登録率90％くらいだと思いますが、登録にならなかった１０％についても、「登録にならない可能性がありますよ」とご説明した上で出願したものです。
以上をまとめますと、弁理士に頼むメリットは、「手間をかけずに、早く、確実に、正しい権利を押さえること」となります。
商標登録のご相談は、お問い合わせフォームから無料相談をご利用ください。
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