こんにちは、AIS弁理士事務所の井上です。東京都杉並区で商標専門の弁理士をしています。
ここでは、「経営者は、誰のために商標登録するのか?」というお話をします。
(1)自分のため
商標登録は、事業を守る保険のような役割を持ちますので、商標登録は、まず、経営者自身のためにするものと言えます。ブランドの持つ経済的な価値もそうですし、自分自身が培ってきたプライドや愛着を守るという意味も大きいです。
(2)お客さんのため
しかし、商標登録は自分のためだけにするモノではありません。「需要者のため」という視点が必要不可欠なのです。ここで「需要者」として、まず、エンドユーザー、いわゆる「お客さん」が上げられます。
想像してみてください。もし、「シャネル」の経営者が商標登録をおこたって、シャネルというブランド名や有名なロゴマークが別の名前に変わってしまうとしたら、シャネルのファン(お客さん)はどう思うでしょうか? 悲しみますよね。シャネルはシャネルであり、また、あのロゴマークがついているから、お客さんは喜んで、10万円も出して一枚のシャツを買ったりするわけです。
(3)取引先のため
また、先ほどの「需要者」というのは、エンドユーザー(お客さん)だけではありません。シャネルがシャネルでなくなったとしたら、一番困るのは、シャネルの服を販売している代理店をはじめとした「取引先」なのです。
これもまた、想像してみてください。シャネルという商標が使えなくなったとして、「名前は変わるけれど、今まで通り最高の服を作るので、販売してもらえませんか?」と言ったら、販売店は、置いてくれるでしょうか? まず、無理だと思います。シャネルは、シャネルだから売れるのであり、名前を変えてしまったら、もはや今まで通りには売れないためです。もし仮に、親切な販売店が今まで通り取り扱ってくれたとしても、売上は激減して、非常に大きなダメージを受けることになるでしょう。
いかがでしょうか? もし、皆さんの今のビジネスが、自分一人でやっている段階であれば、商標登録をする責任というのはそれほどないかもしれません。しかし、ファン(お客さん)が増え、取引先が増えてきたら、もはや、商標登録は、あなただけの問題では無くなるのです。
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