商標登録は、法律上の義務ではありません。しかし、商品に関しては、小規模事業者であっても、ほぼ、商標登録しています。それくらい、商品名は、商標登録する必要性が高いのです。
こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。
今日は、なぜ「商品名」の商標登録が重要かをご説明します。理由は、大きく、「自分が困る」「お客様が困る」「取引先が困る」の３つに分けられます。
パッケージを全て作り直すことになります（自分が困るケース）
一つ目はとてもわかりやすいですが、商品名の商標登録を怠ったばかりに、誰か他の人がその商品名を商標登録してしまった場合、自分は、途中から商品名を変えなくてはならなくなります。
そうすると、当然、パッケージなどもすべて作り直しとなります。単純なのコストだけでも大変なことです。
商品名が変わったら、もはや同じ商品とは認識されない（お客様が困るケース）
そして、商品名が途中で変わると、困るのは自分だけではありません。
例えば、代表的なものとして、化粧品の名前について考えてみましょう。
化粧品は、一度使ってみて、「肌に合った」という信頼があるので、次にまた同じ物を買います。間違って別の商品を買ってしまって肌に合わなかったら大変ですので、化粧品のユーザーは「同じものを買う」ということに対して、とても慎重です。
このとき、お客様が「同じ化粧品である」と判断する基準は、その化粧品の商品名です。いくらパッケージが似ていたり、裏に書いている成分が似ていても、商品名が同じでなければ、同じ商品とは考えません。
このように、途中から商品名を変えるということは、お客様にとって非常に困ることなのです。
商品名が変わったら売れない（取引先が困るケース）
最後に、商品名が途中から変わったら、販売店などの取引先も困ることになります。
いままで、ABCという名前で非常に売れていた化粧品が名前が変わったら、同じようには売れなくなります。そうすると、自分だけでなく、販売店の売り上げも下がるのです。
「名前は変わりましたが、今まで通り良い商品ですので、今まで通り取り扱ってください」と言っても、その理屈は通らないのは明らかです。
このように、商品名については、早く、確実に、適切な権利を取得する必要があります。
まずは、お気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。商標登録できるかどうか、無料で調査いたします。
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