2016/01/08

ボカロ作家の方から音楽プロダクションとの契約に関するご相談

こんにちは、弁理士の井上です。東京都杉並区で音楽家の法律支援サービスをしています。

 

先日、ボカロ作家の方から契約書のご相談がありました。ボカロ作家からのご相談というのはなかなか珍しくて、良い経験になりました。

 

 

 

音楽プロダクションとの契約書を見てほしい

 

音楽プロダクションに所属するときは、最初に「専属マネジメント契約書」を結ぶのが通例です。契約書の名前は、単に「マネジメント契約書」といったり、「タレント契約書」といったり、「アーティスト契約書」といったり、いろいろですが、基本的な内容は、だいたい共通するものです。

 

契約書は、たいてい、音楽プロダクション側から提示されますので、音楽家の方から、「正式に契約書にサインする前に契約書の内容をチェックしてほしい」というご相談はよくあります。

 

 

 

音楽プロダクションとの契約書とは言えないです・・・

 

今回、ボカロ作家の方からご相談を受けて、契約書を見せてもらったのですが、これは少々驚きました。

 

内容が良い悪い以前の問題というか、ただの一般的な業務委託契約書程度のことしか書いておらず、音楽業界独特の取り決めが全く書かれていませんでした

 

例えば、今回の場合はボカロの作家さんなので、著作権の帰属の話は必須ですが、「著作権」という言葉すら記載されていませんでした。その他、印税の分配や、利益の分配なども、全く記載されていませんでした。

 

 

 

私が契約書を見てわかること

 

音楽業界の契約書はとても専門的で、弁護士であっても、詳しくない人は、きちんとしたものを作ることはできません。

 

ですので、契約書の内容に不備があったり足りない事項があるのは、必ずしも責めることはできません。

 

しかし、インディーズの音楽プロダクションの契約書をたくさん見ている私としては、契約書を見ると、ある程度、その事務所のカラーのようなものが見えてきます。

 

あまりにいい加減な契約書を提示する事務所は、経営の方も、いい加減な傾向が見えます。

 

 

 

契約内容について交渉できるでしょうか?

 

音楽家の方から、よくあるご質問として、「実績のない新人音楽家の立場で、契約内容について交渉できるでしょうか?」というものがあります。

 

これは、交渉する項目にもよります。報酬の条件などはそれほど交渉する余地はないかもしれません。

 

ただし、契約内容が不明確であるとか、本来あるべき契約事項が入っていないとか、そういう指摘をした時に真摯に対応してくれない事務所は、あまりお勧めできません。

 

社長の人柄が見える気がします。

 

 

 

音楽プロダクションとの契約書に不安のある方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。ご相談を承ります。

 

<お問い合わせはこちらから>

 

 

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