2016/01/02

芸名を所属事務所が勝手に商標登録してしまいました(音楽家からのご相談)

こんにちは、東京都杉並区で商標登録専門の弁理士をしています、井上です。

 

先日、結構売れているロックバンドのお客様から、「所属事務所が勝手に芸名を商標登録してしまったのですが、どうしたらよいでしょうか?」というご相談をいただきました。

 

 

今回のケースはちょっと事情が特殊で、このロックバンド(仮にAバンドとします)が、所属事務所を辞めて別の事務所に移籍しようと考えて事務所に相談したところ、芸名を勝手に商標登録されたという話です。

 

 

 

やはり、他人に商標権を取られるのはけっこう問題

 

現状の法律上の解釈として、他人(今回でいうと事務所)に商標登録されてしまったとしても、Aバンド自身が「普通に芸名を名乗る」ことはできるとされています。

 

しかし、この法律上の解釈は、かなりグレーなものがあります。「普通に」という判断が非常に難しいためです。

 

Aバンドのように、ある程度売れている音楽家であれば、ポスターやCDのジャケットなどに、その芸名を大きく表示し、一種のブランド名として使用することがあります。

これは、もう「普通に名乗る」という範疇ではなくなってしまい、商標権侵害に該当する可能性が高いです。

 

そうなると、やはり、Aバンドが、所属事務所に勝手にバンド名を事務所に商標登録されてしまったということは、無視できない事実といえます。

 

 

 

商標権者が強いという現実

 

もう一つ、Aバンドの所属事務所が、「Aバンド」というバンド名を商標登録して、Aバンドが事務所を移籍した後に、その商標権に基づいて、「Aバンドという名前を使用するのをやめてくれ」といったら、現実問題として、Aバンドは反論できるのか、という問題があります。

 

このような指摘をされたときに、本気で反論するならば、弁護士や弁理士などの専門家に依頼する必要があります。そうすると、決して安くないお金がかかることになります。

 

そういう意味で、やはり、警告する事務所側は、警告されるAバンド側より立場が強いといえます。

 

 

 

バンド名が全国的に有名な場合の解決方法

 

実は、商標法には、他人の有名な芸名などを、その芸名の主の許可を得ずに、勝手に商標登録することはできないというルールがあります。

 

Aバンドはけっこう有名なバンドでしたので、事務所が勝手にしてしまった商標登録の取消を求めることができる可能性があります。私からは、そのようなアドバイスをしました。

 

最近ではこのルールは結構厳しくて、所属事務所であっても、勝手にアーティストの芸名を商標登録できないようになってきています。

 

ただし、これはあくまでも「有名」な芸名の場合です。経験上、「有名」の基準を満たすかの基準は、かなり曖昧な気がします。

 

 

 

芸名の商標登録に関して疑問などがありましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。専門的な話なので、質問事項がなかなかまとまらないかもしれません。そういう場合は、「芸名の商標登録に関して質問があります」という程度の書き方で結構です。

こちらから、ご連絡を差し上げます。

 

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