2016/07/13

「とりあえず商標申請してみる」という考え方

こんにちは、AIS弁理士事務所の井上です。東京都杉並区で商標専門の弁理士をしています。

 

ビジネスの状況によっては、「絶対商標登録にならなくてはならない」という場合もありますが、「商標登録になればもうけもの」くらいの場合もあります。

ここでは、「とりあえず商標登録してみる」という考え方についてご説明します。

 

 

商標登録になるかどうかグレーなものもあります

 

弁理士は、商標調査(商標検索)をすることで、商標登録できそうかどうかを判断します。そのときの結論は、だいたい次の4段階くらいになります。

 

(1)商標登録になる可能性が高く、不安要素は見当たらない(90%くらい)

(2)商標登録になる可能性が高いものの、不安要素がある(70〜80%くらい)

(3)商標登録にならない可能性が十分ある(30〜60%くらい)

(4)商標登録にならない可能性が高い(0〜20%くらい)

 

私は、このうち(2)と(3)を「グレーゾーン」と呼んでいます。グレーゾーンの商標は、決して少なくありません。つまり、商標登録になるかどうかは、弁理士でも、確かなことはわからない場合があるということです。

 

 

 

12000円で審査官の結論を聞くことができます

 

商品名など、一度決めてしまったら絶対に変えることのできない商標の場合は、グレーゾーンを避けて(1)のもののみ商標申請するのがセオリーです。

一方で、そこまで返納が難しくない商標、例えば、サービス名や、まだ使用時期がまだ未定な商標などは、グレーゾーンの商標の場合であっても、とりあえず商標申請してみるというのも良い手段かと思います。印紙代だけでいうと、12000円で審査官の公式な結論を聞くことができます。弁理士に依頼した場合はこれに加えて弁理士費用がかかりますが、私の事務所を含め、多くの弁理士は成功報酬制とっていますので、商標登録にならなかった場合は、それほど大きな費用はかかりません。

 

 

グレーゾーンの商標が通ることで強い権利となる場合も

 

グレーゾーンの商標の中には、うまく登録になればビジネス的においしい商標もあります。例えば、一瞬普通名称に近いように見える商標などは、うまく登録になり、かつ、うまく使用することで、高い経済的な価値を生み出すことがあります。

 

 

※商標登録について疑問や不安のある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

質問事項を記載するのが難しい方は、「商標登録の事で相談したい」という程度の簡単な書き方でも結構です。こちらから、ご連絡を差し上げます。

 

 

<お問い合わせフォーム>

 

 

 

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2016/07/09

キャラクターデザインの商標登録の必要性について

こんにちは、AIS弁理士事務所の井上です。東京都杉並区で商標専門の弁理士をしています。

 

ここでは、キャラクターデザインの商標登録を考えるときに、覚えておきたい事項をご説明します。

 

 

(1)キャラクターデザイン自体は著作権で保護されます

 

デザイン自体を保護したい場合、一番直接的なものは「著作権」という権利です。この著作権は、商標権とは異なりなんら「登録」ということをしなくても権利が発生します。ですから、すべてのデザインは、著作権で守られていると考えてください。

 

(なお、参考までに、著作権にも「登録制度」というものがありますが、これは著作権の発生とは関係のないものですので、初心者の方は忘れていただいて構いません。)

 

 

(2)著作権の弱さを商標権で補強できます

 

それでは、なぜキャラクターデザインを商標登録する方が多いかと言いますと、著作権という権利は、比較的弱い権利だからです。

著作権侵害が認められるためには、デザインが似ているというだけではだめで、「真似をした」という事実を証明しなくてはなりません。しかし、「真似をした」というのは主観ですので、これを客観的に証明することがなかなか難しいです。

したがって、著作権侵害をしている人がいても、なかなかそれを証明することが難しいという現実があります。

 

一方、商標権は、登録された商標と似ている商標を同じ業種に使用している人がいたら、問答無用で商標権侵害となります(知らなかった、という言い訳は通用しません)。

 

ですから、商標権というのは、かなり強い権利と言えます。

 

 

(3)キャラクターデザインを商標登録する時の注意点その1(印紙代について)

 

これは基本的な話なのですが、商標登録は、その商標(マーク)を、何の商品やサービスに使うのかを登録します。例えば、シャネルという商標を、化粧品という商品に使用する。といった具合です。そして、この商品やサービスが増えれば増えるほど、印紙代が高くなります。

 

もし、このキャラクターデザインを「衣類」に使用するとか、「レストラン」のマスコットキャラクターとして使用するというように、何に使うかが限定的な場合は、問題ありません。

しかし、けっこう多いのが、「いろいろなものに使う」とか「雑貨」とか「グッズ」といったご要望をいただくことです。このような場合は、使用する商品の幅が非常に広くなりますので、印紙代が高くなる場合があります。

 

 

(4)キャラクターデザインを商標登録する時の注意点その2(商標権の限界について)

 

商標権は、キャラクターを保護するものではありません。したがって、同じキャラクターであっても、ポーズや衣装が違ったら、違う商標となることに注意が必要です。ただし、商標権は「類似の範囲」にまで及びますので、どこまで「類似」とみなせるかが重要となります。

 

 

 

※商標登録について疑問や不安のある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

質問事項を記載するのが難しい方は、「商標登録の事で相談したい」という程度の簡単な書き方でも結構です。こちらから、ご連絡を差し上げます。

 

 

 

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