こんにちは、AIS弁理士事務所の井上です。東京都杉並区で商標専門の弁理士をしています。
今日は、商標登録と「価値観」の話をします。
商標登録は義務ではありません
ご存知の方も多いと思いますが、商標登録という手続は、義務ではありません。しかし、ビジネスの規模が大きくなったり、ビジネスに関わっているお客さんや取引先が多くなるにつれて、限りなく義務に近いものになってきます。多くの弁理士は、大企業をメインのクライアントにしていますので、商標登録というものを「限りなく義務に近いもの」として認識しているでしょう。
一方で、私のお客様は、そのほとんどが、直接経営者の方が相談にいらっしゃるような、小さい企業や個人事業主の方です。こういうお客様にとって、商標登録するか否かの判断は、限りなく、価値観によるところが大きくなるように見えます。
商標登録は保険に似ている
商標登録は、万が一自分の商標が他人に取られてしまうようなことがないようにするための一種の「保険」といえます。保険というのは、将来のリスクに対する備えです。保険に入るかどうかの判断も価値観によるところが大きいと思いますが、まさに、商標登録にも同じような性質があります。
商標登録するかどうかは、こんな価値観と照らし合わせて考えましょう
(1)今の商標が使えなくなったとき、困るのは誰だろう?(自分だけか?それとも、お客さんや取引先も困るのか?)
(2)自分が育ててきたブランド名に対して、愛情はあるだろうか? 今後も愛情を持って使い続けていくか?
(3)自分の持っているすばらしい商品やサービスを世の中の認知してもらうために、商標はどれくらい重要だろうか?
※商標登録について疑問や不安のある方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
質問事項を記載するのが難しい方は、「商標登録の事で相談したい」という程度の簡単な書き方でも結構です。こちらから、ご連絡を差し上げます。